トロント移民ライフ♪ FEEL TORONTO

カナダに移民してからの日常と、レイキのこと、ゴルフのこと、愛犬のことなどを綴っています。そして最近はヒーリーの話題です。どうぞよろしく。

生まれた場所との再会

明日トロントへ戻るのだが、一通りすることも済んだので、今日は1日時間ができた。親戚の伯母さんに電話などはしたが、1日中ひとりでビジネスホテルに篭っていても良くないので、外へ出ることにした。美容院にでも行こうか、リンパマッサージでも受けようか、ヨガの1日クラスでも探そうか、エステに行こうか、美容外科のビタミンC注射やニンニク注射とかを受けるのもいいかも。ゴルフの練習やゴルフ5とかゴルフパートナーとかの中古のクラブ屋さんを見に行こうか。いろいろ考えて、前から受けてみたかったテイラーメイドのインストラクターによるボディチェックとパーソナルトレーニングを受けてみることにした。行きは高速バスに乗ったのだが、外を眺めていると、道路があって、山があって、橋があって、空があって、母がいなくなっても何も変わらない景色が流れていく。もちろん私が死んだって何も変わらない。社会があって、そこにいる人々は、新しく生まれては大きくなって、最後には死んでいく。そうやってずーっと縄文時代から(もっと前からか?)繰り返し繰り返しやってきたのだろう。生きているって何だろう、人間ってどうして存在するのだろうと、進化論的なこととか、宗教的なことではなく、ただ空しい気持ちで溜息ばかりが出た。これではホテルに篭って暗く落ち込んでいた方がマシだったかと思った。そうこうしているうちに新宿に着き、地下鉄に乗り換え、目的地の最寄駅で下車し、少し歩いていると、なんと、なんと、なんと、母が私と弟を産んでくれた産院が目の前に現れ、もう本当に驚いた。昔の母の実家は四ツ谷の近くだったので、その辺りにまったく土地勘がない訳ではなかったが、生まれてこの方、何度も祖母の家に行っていたし、高校生の時は1年程、祖母の家に身を寄せていたこともあった。それなのに産院は見たことがなかった。昔の祖母の家があった場所にはとうの昔にビルが建ち、祖母も他界し、だいたいその産院が今も開業されているのかも分からなかった。病院の名前も自分からは思い出せなかった。でも、目の前に出現した病院の看板を見て、昔々のことだが、確かに母が祖母との会話の中で「高村先生」と言っていたことを思い出した。しばらく病院の前に立ちつくし、母がここで私を産んでくれたのだなと感慨深く「○○○ちゃん、何をペッチャンコになってんの、しっかりしなさい。」と母の声が聞こえたような気がした。そしてすごく優しくて暖かい気に包んでもらった。ありがとう。