トロント移民ライフ♪ FEEL TORONTO

カナダに移民してからの日常と、レイキのこと、ゴルフのこと、愛犬のことなどを綴っています。そして最近はヒーリーの話題です。どうぞよろしく。

多民族国家に暮らす苦悩

ご存知の通り、カナダ、特にトロントでは、世界中の、日本に居れば聞いたこともないような国の人達まで、みんな一緒の街に暮らしている。そしてトロントに辿り着くまでの経緯もみなひとりひとり違っている。それこそ戦時下の国から家も失い、家族も散り々で、身一つで助け出されて難民として来た人。自分の国にも大きな会社をいくつも持っていて、さらにカナダに進出しようと来た人。ナニービザ(ベビーシッター)で入国し、移民権を取った人。自国の政情が不安定なので、安心して暮らせる新天地を求めて来た人。とにかく、人の数だけストーリーがありそうである。そういう人達をたくさん受け入れて、自分達の仲間としてくれるカナダという国は懐が深いというか、非常に寛大なのである。そしてそれは素晴らしい事なのだが、色々と困った事もある。例えば、娘のことだが、まだ大人社会のしがらみや裏のルールは知らない。子供同士で色々と話すこともあるのだろう。でも、それぞれの家はそれぞれの文化そのものなので、同じ土俵で話をするには、話を足したり引いたりしないと上手く行かないことが多い。娘にはそこの加減が未だ分からない。もちろんそんなことなしにあけっぴろげに全て話して問題がないのならそれが一番ではある。でも例えばお金の事などになると、実際、貨幣価値が違ったりするので、子供には話題にして欲しくないテーマである。その点、会社の人と話すのは全く問題がない。やはり、生活レベルが似たようなものだからだろう。子供のことや教育のこと、夏休みの話題や、どのガソリンスタンドではカードを作ると安くなるだの、食べ物の話題や色々だ。娘には、多民族国家でやっていく術を徐々に教えなければと思っているが、何が正しくて、何をどうさせるべきが、私自身、はっきり言って迷っている。下手をすれば、話しの調整が差別に繋がらないとも限らない。かといって、こちらが全くそんな気はなくても、相手にとっては不愉快だったり、ねたまれたりする原因にならないとも限らない。非常に難しいが時間を掛けて、娘と話していこうと思う。