お守りが戻ってくる

帰りにアパートの地下駐車場で、車を停めて、出入り口のドアの近くのコーナーまで来たところで「あ、ママ！」と言って、娘が下から何か拾った。灰色に汚れた紙切れに見えた物は、何と私が車を買った時に実家から送ってもらって、車のキーに付けていたお守りだった。娘が思い出したように「土曜日の行きにE君(一緒に日本語学校へ行っている友達)が、お守りがあるって言ってたんだけど、誰も気づいてくれなかったから…。」と言い出した。娘もそれ以来、お守りのことは忘れていた様だった。土曜日の朝から落ちていたとすると、落としたのは、もっと前だ。土曜日から数えても、４日間はそこにあって、何人も人が通って、踏まれたりしたのだろう。白かった紐も真っ黒だ。それにしてもよくなくならなかったものだ。持ち帰って、拭いたり、ひもを換えたりした。前よりは薄汚れてしまったが、戻ってきてくれたことを思うととても不思議である。このところ、体調も心の調子も悪かったのは、お守りをこんな目に遭わせてしまったからに違いない。ごめんなさい。