トロント移民ライフ♪ FEEL TORONTO

カナダに移民してからの日常と、レイキのこと、ゴルフのこと、愛犬のことなどを綴っています。そして最近はヒーリーの話題です。どうぞよろしく。

カナダでの就職活動の裏側−カバーレター&履歴書の行方

これを言ってしまうと就職活動中の方は非常に暗い気持ちになるかもしれないが、知っておいた方が対策のたてようもあると思うので、公開しておくことにする。会社にいると、よく郵便やファックスでカバーレターと履歴書が送られてくる。もちろん送った本人は人事決定権のあるマネージャー等に見てもらえる様に出していると思う。だが実際、そういう立場の人はファックスの前で書類を受けたり、会社に届いた郵便物をチェックしたりすることはなく、秘書や郵便物の担当者がマネージャーに必要な書類かどうかを開封しチェックした後、必要なものだけを届ける。広告や必要のないものを届けていては怒られてしまうだろう。同様に電話で私はこういう人間です。これこれができます。面接していただけませんか?と掛かってきても、その電話をマネージャーや責任者に取り次ぐことは99%ないだろう。そしてこれは実際わたしの会社でのことだが、過去に来た無視されてしまう運命の履歴書に「今は募集を行っていません。」という返事を出したことはないらしい。これに対し、無視してしまうのは良くないと思うか?と聞かれたので「履歴書を出してきた人が将来どこの会社に入り、お客様となるかもわからないし、ポライトとは言えないと思う。ファックス1枚でいいので定型の文章を作って毎回名前だけ入れて送ったらいいと思う。」と言ったところ、そうしましょうという事になったのだが、今のところ変わる気配は見られない。結局のところ履歴書をばら撒いても、その人のスキルやカバーレターの文章のよしあし等には関係なく、見てもらえないのである。(他社の場合は分からないが、似たようなものだろう)
それでは人が必要になったら会社はどうするのか?まずは知人友人の紹介である。それも人事決定権のある人、上の役職の人、勤務期間の長い人の知り合いほど面接してもらえる可能性が高い。その次が人材派遣会社だろう。求職活動の第一歩はどんどん知人を増やすこと。それは仕事探しのためだけという感覚ではなく、本当に知人友人としての間柄でである。誰だって仕事をもらう為だけに近づいてきたような人に仕事の紹介などしたくないものだ。次は人材派遣会社に登録し、何度も顔を出して営業に覚えてもらい親しくなる。もちろん知り合いから仕事を紹介してもらえるのだけを待っているわけにはいかないので、やはり募集広告への応募だろう。募集が出ているということは、格段に履歴書が見て貰える確立が高いはずだ。その代わり応募者が殺到しているので、競争率は高い。ここは苦労して作った履歴書&カバーレターの出番である。ただ意外に会社が期待しているスキルにマッチした人はそういないので、自分の経験と会社の求めるスキルが合っていれば上手くいくようだ。スキルがピッタリ合っている様な履歴書を送るのは言うまでもない。最後に、もし余裕があるのなら最初から自分がある程度納得できる分野で仕事に就いたほうがいいと思う。簡単に見つからないからと言って安易にスナックでの仕事や、ビルの清掃などを始めたりすると、それでいっぱいいっぱいになってしまい、なかなか抜け出せなくなる。最初の志しはどこかへ行ってしまい、人生設計が大きく狂ってしまうかもしれない。もちろん、いざとなったらどんな仕事でも潔くできる覚悟も必要なのだが。