海外で日本の年金を受け取る準備

年金の記録問題や若い人の数の減少などから本当に将来年金がもらえるのかなと心配になっている人も多いようだが、私の様に途中まで日本で働いて年金を納め、途中からカナダで年金を納めている・・・などという場合は余程ちゃんとしておかないと記録が曖昧になり、後からでは証明するのもたいへん。という訳で、日本の年金記録を自分で確認したり、勤めた会社名などを入力しておける"ねんきんネット"に登録しようと何年も前から色々してきた。（問合せを始めた当初は「年金個人情報提供サービス」と呼ばれていた）まずは2008年の初めに一旦申し込みをしたものの、私の基礎年金番号に登録されている住所が、「年金個人情報提供サービス」の登録申請時に記入した住所と異なっているということで却下された。それから、社会保険業務センターに電話をしたり、私の日本の最後の住所地を管轄する年金事務所に電話をしたり、それでも言われることが毎回違っていたりで、結構手間が掛かったが、やっと"基礎年金番号住所変更届"という用紙を年金事務所から日本の実家宛に送ってもらったのが、去年の夏。それからその用紙を使った住所変更だが、初めは年金事務所の人は、「海外の住所には変更できないから、日本の親や親戚などの住所になら変更するように」と言っていた。ところが、もう一度よく確認すると"ねんきんネット"の利用申請の画面には「国外にお住まいの方は、郵便番号を999-9999と入力し、住所をアルファベットの大文字で入力してください」と表示される。これは基礎年金番号の住所が海外になっている人がいるということ。海外の住所への変更の件を始め、住所変更をするに当たっても現住所をカナダの住所にしてよいのか、変更前住所は私の日本の最後の住所地になるが、丁目番地を除いた本籍になっていないか、変更年月日はカナダに引っ越してきた日なのか、今の家に引っ越した日なのか、変更届の提出日なのか・・・など疑問が色々あったので、文書であらためて今までの書類などを添えて年金事務所に質問を送ったのが、先月の半ば。そして1ヶ月経って、きのう、それら質問への回答が届いた。どうやら海外の住所への変更も可能で、それが完了すればオンラインで"ねんきんネット"の利用申請が出来そうだ。利用申請がOKになればID＆パスワードもエアメールでカナダに送付するとなっていた。今日は住所変更届を清書し、明日にでも発送したい。
ちなみに、色々調べている間にもう一つ分かったことがある。日本の年金機構では、年金を支払う年代の人達が海外に出ている間を"カラ期間"と呼び、年金を払っても払わなくても、その日数が年金受給資格の年数に加算されることになっている。私は市役所に海外への転出届を出せば自動的にその日以降、カラ期間と数えられるのかと思っていたが（市役所でもそう言われた）、実際には受給の時期がきたら滞在国の在留証明書で証明しないといけないらしい。在留証明書を発行してもらうには、給与証明や光熱費の支払記録、ドライバーズライセンスなどケースバイケースの書類が必要な様なので、それらの物は何十年経っても、とりあえず保存しておいた方が身のためだということも分かった。