トロント移民ライフ♪ FEEL TORONTO

カナダに移民してからの日常と、レイキのこと、ゴルフのこと、愛犬のことなどを綴っています。そして最近はヒーリーの話題です。どうぞよろしく。

成績表をもらう日すら変動的

今週は、娘の小学校は春休みだ。こちらではリポート・カードと呼んでいるが、成績表(通信簿)は、日本では各学期が終わって、春休み、夏休み、冬休みに入る前日に終業式があり、その日に先生から渡されて帰ってくる。カナダと日本との相違点のひとつは、こちらでは終業式や始業式はやらないという事だ。それから成績表を渡される日は休みの前日ではなく、数日から1週間程度前で、その翌日から休暇までの間に先生と親の面談があったりする。少なくとも、前学期まではそうだった。ところが今回は、娘が成績表を持ってこなかったので、聞いてみると「今回は春休みが終わってから渡してくれるんだって。」と言う。そう、こちらでは成績表を渡される日さえも、固定されていないらしい。それほどまでに全てが変動的であり、例えば、そうしなければ危険を伴うようなことでもない限り、"必ずこうしなければならない"という概念がないのである。そんな体験を重ねるたびに、そうか、別に固定的に考えなくてもいいんだな。という感覚が身に付いてくる。そうして見ると、確かに全てに於いて「これこれはこうして下さい。」と杓子定規に決っている日本が不思議に思えてくる。外国人が「何故それをしなければなりませんか?」と聞いている意味が良く分かる。彼らは、無理にさせられることに反抗しているのではなく、生まれてこのかた細かい事を周りから言われたことがないので、素朴に疑問に感じているのだ。もし、妥当な理由を答えてあげられたら、きっと「それは素晴らしく合理的なアイデアですね。是非とも私にもそうさせて下さい。」と高く評価して、協力的になってくれるだろう。但し「そう決っているから従ってもらわなければ困ります。皆さんにしてもらっていますから。」という答えでは、絶対に絶対に説得することはできない。そんな決まりは、そもそもそうしなくても問題が起こらない様な決まりなのだろうから。何でもきっちり決っていて、その通りするのが当たり前の日本と、本当に必要な事だけが決っていて、それ以外は誰も問題にもしないカナダ。この対比はかなり面白い。