大企業VS零細企業

私が現在カナダで働いているのは、某日本企業の海外法人で、正確には日本企業のアメリカの現地法人の子会社である。グループ企業としての規模は大きいが、カナダでの独立した一企業としてみると零細企業の規模になる。会社が小さいと言うことは、出世するにも上のポジションはほぼ無いに等しい。（社長になれる訳じゃないし）それに色々な制度、例えば研修制度だったり、福利厚生だったり、会議体だったり・・・というのもカチッとしたものはないに等しい。もちろん社員証などないので、入社してしばらくの頃は本当にこの会社の社員になったのだろうかと思ったりもした。ただ、大企業の方がいいかどうかは一概には言えない。もちろん大きな会社の方が給料も待遇も良さそうだ。きっとそうだろう。チャンスも多そうだ。きっとそうだろう。でも制約や決まりごとも多そうだ。先日、うちの会社からいつも某アメリカ系大企業に出向にでかける同僚が話してくれたのだが、「職場は工場併設で、駐車場も物凄く広い（ディズニーランドの駐車場みたい？）なのでクルマを停めてから建物まで歩くのに10分近く掛かるのも普通（いつも重い作業道具を持っているので）、そこからセキュリティを通って中に入るまでにまたひと手間、そして例えば着替えが必要であれば、そこからロッカールームへ移動する、そしてまた階段を上って降りて違う建物に移動して・・・。自分の仕事場に付くまで会社に着いてから下手したら20分も30分も掛かる。」らしい。（ちょっと大袈裟か？）それに比べて私の場合は、会社の建物の周りに幾らでも駐車スペースが用意されているので、空いていれば勝手に停める。（大体場所は決めているが）もちろん駐車場代など掛からない。停めた場所から会社の建物の入り口ドアまでほんの30秒。私のデスクは目の前、タイムレコーダーもすぐそこなので、クルマを停めて建物に入り、打刻をして着席まで、ゆっくりやっても2分と掛からない。これは非常にラッキーだ。他にも、大企業であればなかなか話すチャンスなどない偉い人達とも普通に応対することになる。仕事の内容も、大企業ならそれぞれの職務の中でとなるのだろうが、会社が小さいと休んだ時の代行なども含め、幅広い内容を手掛けることができるし、会社の全体の流れを見ることになる。物事の決定に関わる人の人数も少ないので、決め事も早い。一長一短あるが、今のところ、私の場合は小さい会社で楽しく仕事に励んでいる。