海外居住者の年金

2年以上前にインターネットで年金の記録が見られる"年金個人情報提供サービス"というシステムがあると聞き、ユーザーIDとパスワードを申請したのだが、登録住所が申し込み住所と異なるので登録できないという返事が来ていた。今回日本に行くので、その時にでもはっきりできればと思い、何をどうすればいいのかを係員に聞いてみた。「年金ダイヤル（総合相談）」→「社会保険業務センター記録提供課」→「日本での最終居住地管轄の社会保険事務所」と3箇所に掛けなければならなかった。
それで分ったのは、
1）現在年金を支払っているか、受け取っている以外の人は海外への住所変更ができない（何でやねん）
2）国内の実家や友人の住所への変更は可能
3）登録（変更）された住所で申請すれば情報提供サービスのID＆パスワードの取得が可能。
--◎年金番号、住所、氏名、生年月日、性別で本人確認ができ、正しい住所なら年金機構からのID情報などの通知を受け取れるため。
4）実家の住所に変更するには住所変更届の提出が必要。
ということだった。今日のところは住所変更の用紙を送ってもらい、郵送で提出し、変更完了を確認後、後日インターネットから改めて登録申請をするということにした。
それにしてもたくさんの疑問が残る。恐らく、誰に聞いてもはっきり全体を把握していないので、正解は得られないのだと思うが。まず、私はカナダに引っ越してくる前に市役所に転出届を出している。転出先はカナダ国のトロント市になっている。それから年金担当の係りにも出向き、海外に転出するので、翌月からの年金は支払わないが、将来受取りの時には年数のみ、カラ期間として加算したい旨を話してある。（その時の係員は、「はい、これで結構ですよ。」と妙にあっさりしていてやや不安があった）それにしても、これだけ年金の記録が紛失しただの、将来の年金制度をどうしていくかが議論されていて、国民が支払っているか等、採番制にして確認したりしている中、海外在住組への対応は全く整っていない様だ。私の今の状態は年金を脱退したと言うことになっているらしいが、年金を未納している人と、海外に住んでいて任意加入しないと決めた人との区別はついているだろうか？？現在日本は多くの国と社会保障の二国間協定という協定を結び、両方の国で年金を支払った期間、金額を合算できるという仕組みができたが、主に日本の企業から海外駐在をする人が対象の様だ。将来、年金を申請する時点で、海外在住期間を証明するにしても、在留届があるが、在留届を出していない人もたくさんいる。パスポートのスタンプでとも聞くが、古いパスポートを失くしたらそれまでだし、本当に大丈夫だろうか？？その辺のことは、聞いてみたのだが、「あなたが請求する時まではまだ時間があり、今ご案内しても制度が替わってしまうと思うので。」と言われた。ということは何を準備しておけばいいのかはっきりしないということ。このままいけば、私の年金はカナダで支払った分はカナダで、日本で支払った分は日本で請求申請することになると思うが、その時になって、「えぇ〜そんなぁ〜」ということにならないことを祈るしかない。