トロント移民ライフ♪ FEEL TORONTO

カナダに移民してからの日常と、レイキのこと、ゴルフのこと、愛犬のことなどを綴っています。そして最近はヒーリーの話題です。どうぞよろしく。

3回目のドライビング・レッスン、カナダ移民の現状

今日は会社から帰ってすぐ、運転の練習。車線変更は何とか出来るようになった。こちらでは、赤信号でも歩行者がいないことと、左側から車が来ていないことが確認できれば右折できる。歩行者がいたので止まって待っていると、後ろの車からクラクションを鳴らされた。夜なので恐らく後ろからは歩行者が見えていないのだ。教習所の車と見ると、ノロノロしやがって!と決めて掛かる大ばか者がどこの世界にもいるものだ。確かにノロノロしてはいるのだが…。日本でも教習所に通ったが、教え方が違う気がする。日本ではどんな風に教わっていたのか、ほとんど忘れてしまったが、こちらでの方が指示が細かい。
今日の新聞からの記事は"Metro"ではなく"Toronto Star"から。2/1付の日記に移民の厳しい現状の記事について書いたがその続編。この20年でトロント(GTA)に来た移民の家を持っている人の比率が減っているという。数字で見ると以下の通り。
             1981年の新移民-----------2001年の新移民
家族の平均年収(25-34歳)-----CAD$30,880-----CAD$28,208(インフレ調整済)
GTAで家を持ってる人比率(25-54歳)----65%--------------61%
そして次のような手紙が投稿されていた。
「スキルのある移民が自分の分野で働けていないという記事に対して書いています。私の家族、友人もカナダに来て以来、そういう状況を体験しています。私達は2年前にウクライナからカナダに移民して来ました。私の母は心理学のPhDを持っていて、カナダに来る前は祖国の最も大きなブランドのひとつの製造工場の人事部門でヘッドとして働いていました。それ以前には7年ほど学校の心理学者(カウンセラー?)をしていました。彼女は2人の子供のシングル・マザーです。私が、お母さんはこの2年間カナダのどこで働いているのかと聞かれたら、"コーヒー・タイム"(カナダのコーヒーショップチェーン)で、週5回は夜のシフトなのです。さらに母はその仕事が得られて幸運だったと言われます。一体どうした事でしょう?何故知識があり、教育を受けた人々がそれらの教育や何年もの経験を全て放棄して、機械的で自尊心を傷つける様な仕事に、ただカナダ生まれでないからという理由で甘んじなければならないのでしょう?何故ロシアからきた大学教授がトラック運転手にコーヒーを出したり、ポーランドから来たドクターが最低賃金マクドナルドの床のモップ掛けをしているのをカナダ人達は楽しんで見ているのでしょうか?カナダはヨーロッパやアジアから最高の中の最高の人達を移民に選別しているのです。教育を受け、豊富なスキルを持った人達を職業経験に基づいて。それが入国した途端、意味を持たなくなり、低レベルのポジションに就かなければならない事態に直面するのです。海外での学位は社会に認知されず、それでも家族を養っていかなければなりません。私達は新聞で人々の熟練労働者不足に対する不満を見かけます。熟練労働者はカナダ中にいるのです。近くのコーヒーショップや食糧品店を見てみて下さい。」
考察は控えたいが、これは移民政策にやっきになり、たくさんの移民を受け入れてはいるが、その後の対応、社会での受け入れが余り上手く行っていないというある種の実態が現われていると思う。全員に当てはまるわけではないが、現実は甘くない。