東京大神宮〜成田〜トロントへ

あっという間の日本最終日。あれこれ考えても仕方がないので、気持ちを切り替えて、まず朝はしっかり温泉で疲れ＆時差ボケを癒す。温泉はまたしばらくお預けになるので、ちょっと長めに入った。シャワーを浴びるだけとは違い、本当に気持ちがいい。部屋に戻り、急いで荷造りをしてホテルをチェックアウトし、東京へ向かった。
上野に着いて、あまり時間はなかったが、行くだけ行ってみようと東京大神宮へ。その前にスーツケースをコインロッカーへ入れた。上野の京成電鉄の奥にあるコインロッカーの係員さんはとても優しい。今日はもうひと回り大きなロッカーが空いていなかったのでまとめて入れられなかったボストンバッグ用に300円のロッカーを無料で使わせてくれた。スーツケースをロッカーに出し入れするのもいつも手伝ってくれるし、どうもありがとう。
JRですぐなのだが、何故かタクシーに乗ってしまった。東京大神宮に行くことに未だに少なからぬ抵抗感があるのだろうか？すごく行きたいのに準備ができていないというか、恐れ多いというか･･･。それもあって着いた日には行く事が許されなかった気がする。神社に向かう車中で徐々に体が重い様な軽い様な暖かい様な不思議な感覚に包まれていった。そして神様が呼んで下さっていることが実感できた。飯田橋に着くと、既に溢れんばかりの人が東京大神宮までの道に列を作っていた。

飛行機の出発が5時だったので3時には飛行場に着きたい。それには遅くとも1時半には飯田橋を出なければならない。待ち時間の予測は付かなかったが、時間切れになったら引き返せばいいと列に並んだ。並んでいるのは若いカップルがほとんど。または女性の友人同士。古くからこの神社を崇敬してきた地域の方達やお年寄りもいるはずなのだが、その人達は初詣でなど出来るのだろうかと少し心配になったりした。だから古い神社が何か新しいことをしようとすると崇敬会などから反対されるという訳なのかと一人納得。並んでいる人達はそれぞれ「寒いよ〜、この後どうするぅ？」「何喰おうか？」などとディズニーランドで乗り物待ちでもしている感覚の様子。まあそれはそれ。こちらは待ち時間の間、ジンジンと強くなってくる神様のパワーに圧倒されそうになりながら、ありがたく待っていた。そしてほんの束の間だったが、ちょうど神社の上にこんな形の雲が出現。

なんとも不思議な雲はすぐに流れて消えてしまった。
程なくして鳥居に辿り着き、神社の境内へ。

待っている間もずっと警備の方や係りの方が誘導して下さったので、皆トラブルことなく参拝できていた。列はまず手水舎へ。ヒシャクはなく、水の流れを手で受け止めてお清めをする。振り返ったところですぐに巫女さんが手拭用のペーパーを渡してくれた。使った紙も列に戻る前に捨てられる様になっている。小さな境内だが、非常に上手く参拝者を誘導してくれる。そこで神社のパンフレットや小冊子を受け取る。そこから拝殿までの間に何と神主さんが全員に御祓いをして下さる。真に素晴らしい！！これだけ大勢の人が出入りし、混雑を極めていても清清しいのは、この御祓いのおかげかもしれない。そしてお参り。

こうしてついに東京大神宮の神様とご縁を頂くことができた。ありがとうございました。お参りが済むと、お札やお守りの授与所やおみくじのコーナーへ進む。

ここで頂いたお守りのことはまた後日にして、授与所の後、境内を出る前に伊勢名物の"赤福"や"おしるこ"、"樽酒"の振舞いがあった。（お心付けを置きます）時間的に並ぶなら無理と思ったが、並ぶ必要もなかったので、お茶と赤福を頂きました。


飯田橋から上野に戻り、京成ライナーで成田へ。空港で最後のおみやげを買って、飛行機に乗り込み、トロントに戻った。やっぱりカナダの空気はピリッと冷たい。今回は短期間だったが、無事行ってこられて良かった。また明日からがんばろう。